災害支援ナースとは

災害支援ナースは災害が起きた被災地で看護職能団体の一員として活動するナースを指します。
被災者の健康レベルを維持し、医療や看護の提供を行い、看護支援活動は基本的に自己完結型を基本としています。
被災地の災害の規模によってレベル分けをされていて、そのレベルに合わせてナースを派遣する仕組みです。
レベルは1から3まであり、レベルごとに都道府県の看護協会が派遣します。
レベル1は被災県だけで看護の支援が可能で、被災地となった都道府県の看護協会が派遣を調整します。
レベル2では被災地だけの派遣では間に合わず、隣接する都道府県の助けが必要となる場合に設定されるのです。
被災地の協会と近隣のエリアのナースが派遣され、日本看護協会が派遣のサポートをします。
レベル3は被災地と近隣エリアでは対応出来ず、サポートが必要な期間も長引くと予想されるときです。
全国の災害支援ナースが派遣され、レベル2と同じように日本看護協会が派遣を手助けします。
活動場所は被災地の医療機関や社会福祉施設、避難所です。
災害が発生した3日後から1ヶ月の活動となり、派遣されたナースは移動も含めて3泊4日の活動と決められています。
現地では医療行為の他に情報収集や医療スタッフとの意見交換もおこなわれ、被災地や被災者の状況に合わせたケアをするのです。
災害支援ナースになる為の条件は都道府県の看護協会の会員となり、実務経験が5年以上です。
所属している医療機関などの承諾も必要で、年1回行われる研修や防災訓練などに参加します。