なくてはならない災害支援ナースの存在

災害支援ナースとは、都道府県看護協会に登録があり、被災にみまわれた地域の看護師の心身負担の軽減、被災者の健康レベルを維持する為の災害看護を行うために派遣される看護師の事です。
日本看護協会の連携をとり、派遣ナースの調整、要請、情報交換をとっており、災害看護を中心に仕事内容は様々です。
避難所における生活環境の整備や、高齢者、乳児、疾患のある方向けの食事メニューの提案、食事介助。
自分で入浴困難な方に対する入浴介助や排泄介助の他、睡眠不足を軽減する為の配慮や、健康チェック、感染症予防の対策など多岐に渡ります。
その現地の看護師との情報交換、共有も災害看護においてはとても重要です。
また、身の回りの事だけでなく、心のケアも非常に大切な役割です。
被災された方の心の負担はこちらには想像つかないほどのものであり、少しでもその負担が軽くなるようにケアを行うことが大事です。
具体的な登録の条件としては、都道府県看護協会の会員である事、実務経験が5年ある事、所属している団体がある場合その施設の許可を得る事、災害支援ナースの講習を受けることの4点です。
災害支援ナースは2016年4月の熊本地震から登録数が増加しています。
看護師に求められているもの、仕事内容はたくさんあり、派遣される新しい土地に行くことは決して楽な仕事とはいえません。
それでも災害支援ナース登録の増加から見てもわかるように、互いに思い合う事、何か困っていたら駆けつける、助け合う事はとてもやりがいがあり、災害看護でしか出来ない事もあると思います。
このように災害時には、災害看護を行う災害支援ナースの存在はなくてはならないものなのです。